「無料で作曲を始めたいけど、ソフトが多くて選べない……」
そんな方は、まず持っている端末と、打ち込みたいのか・歌や楽器を録音したいのかで候補を絞りましょう。無料ソフトでも、メロディーやドラムを並べて、曲を形にできます。
この記事では、GarageBand・Cakewalk Sonar無料版・Waveform Free・LMMSの4つを、公式情報を基に比較します。選んだあとに試す、短い曲作りの手順も紹介しますね。
無料提供の条件・対応環境は2026年10月28日に確認。対応OSや付属機能は変更されるため、導入前に各公式サイトも確認してください。
無料の作曲ソフトは、端末と用途で選ぼう
- Mac・iPhone・iPadがある:まずはGarageBandを候補に。
- Windowsで打ち込みも録音もしたい:Cakewalk Sonar無料版かWaveform Freeを比較。
- Windows・Mac・Linuxでビートやメロディーを打ち込みたい:LMMSも候補。
無料だからと、最初から4つ全部を入れる必要はありません。一つ選んで音を鳴らし、短いフレーズを作ってみましょう。
無料の作曲ソフト4選を比較
DAWは、音を入力・録音し、並べて曲を作るためのソフトです。ここではAIに曲を丸ごと生成してもらうサービスではなく、自分で音を並べて作曲するソフトを取り上げます。
- GarageBand:Mac・iPhone・iPad。無料。音源やループを使った作曲と録音に。
- Cakewalk Sonar無料版:Windows。無料アカウントが必要。録音・打ち込み・編集・ミックス・保存・書き出しに対応。一部機能は有料。
- Waveform Free:Windows・Mac・Linux。無料版と有料の機能拡張があり、打ち込みと録音を始められる。
- LMMS:Windows・Mac・Linux。無料・オープンソース。メロディー、コード、ビートを組み立てる制作に。
スマホで始めたい方は、初心者向け無料作曲アプリ3選:iPhone・Android別の選び方へ。PCの方は、このまま対応OSに加え、使いたい音源や録音方法も見て選んでくださいね。
1.GarageBand|Apple製品で始めるなら候補に
GarageBandは、Mac用とiPhone・iPad用が無料で提供されているAppleの音楽制作ソフトです。音源やループを使って曲を組み立てたり、歌や楽器を録音したりできます。
iPhone・iPad版には、画面の鍵盤やギターなどを操作するTouch Instrumentや、フレーズを組み合わせるLive Loopsがあります。「まだ楽器は弾けないけど、音を出してみたい」という入口にも使えます。
Mac版とiPhone・iPad版は、画面や操作、機能が同じではありません。使い方を調べるときは、自分の端末向けの説明を選びましょう。古い端末では、現在配布されている版のOS要件を満たすか確認が必要です。
GarageBand:Mac版の公式情報
GarageBand:iPhone・iPad版の公式情報
2.Cakewalk Sonar無料版|Windowsで制作を続けたい人に
Cakewalk Sonarには無料プランがあり、録音・編集・ミックス・保存・書き出しなどの基本的な制作機能を使えます。無料のBandLabアカウントが必要ですが、無料プランを使うために有料メンバーシップを契約する必要はありません。
有料プラン専用の機能や付属コンテンツもあります。「すべての機能・音源が無料」という意味ではないため、公式の比較表を確認してください。
古い記事で紹介されている「Cakewalk by BandLab」と、現在の「Cakewalk Sonar」は区別しましょう。これから導入する方は、現行のSonarの公式案内を確認するのが出発点です。旧版向けの導入記事だけを見て進めると、認証や画面の違いで迷う原因になります。
また、無料でもPCの動作条件はあります。OS、メモリー、使う音源やオーディオ機器への対応を確認してから導入しましょう。
Cakewalk Sonar:公式サイト・動作環境
Sonar無料版と有料版の公式比較
3.Waveform Free|複数のOSから選べる無料DAW
Waveform Freeは、Windows・Mac・Linux向けに提供されている無料DAWです。楽器の打ち込みや録音、編集・ミックスを一つの環境で進めたい場合の候補になります。
無料版にも音源やエフェクトが含まれ、有料の機能拡張も用意されています。公式サイトにはWaveform Proの案内もあるため、無料版を探しているときは「Waveform Free」を選び、有料版の期間限定体験と混同しないようにしましょう。
導入する版の対応OSを確認したら、公式のトレーニング動画などを見ながら、一つの音源で短いメロディーを入力するところから始めると、操作を覚える目的がはっきりします。
4.LMMS|打ち込みでビートやメロディーを作りたい人に
LMMSは、Windows・Mac・Linuxで使える無料・オープンソースの音楽制作ソフトです。音源やプリセットを使い、メロディーやコード、ビートを入力して曲を組み立てられます。
ピアノロールで音を並べたり、リズムのパターンを作ったりする制作を試したい場合の候補です。まずは付属の素材から音を鳴らして、短いパターンを繰り返すところから始めてみましょう。
歌やギターの録音を制作の中心にしたい場合は、その録音方法まで含めてソフトを選びます。この記事では、LMMSは打ち込み中心の候補として紹介しています。ダウンロード時は、安定版と開発途中の版も区別してくださいね。
「無料」の種類と、古い紹介記事に注意
無料版・体験版・機材付属版は条件が違う
無料と書かれていても、使える期間や条件は同じではありません。
- 無料版:無料で使える機能や利用条件が定められているもの。
- 体験版:試用期間や保存・書き出しなどに制限が設けられている場合があるもの。
- 機材付属版:対象製品の購入などが入手条件になるもの。
ダウンロードできるかだけでなく、保存と音声書き出しができるか、追加契約が必要かを確認しましょう。
BandLab Studioは日本向けの利用条件を確認する
BandLab Studioには「無料」と紹介するページもありますが、2026年10月23日付の公式案内では、一部地域で制作・編集にメンバーシップが必要とされています。同じ案内には日本での変更への言及もあります。
そのため、今回は日本の読者が無条件に無料で制作できるソフトとしては選んでいません。BandLab Studioと、PCにインストールするCakewalk Sonarの無料プランも別のものとして確認してください。
ソフトを選んだら、最初は4小節だけ作ってみよう
最初から一曲を完成させようとすると、操作も作曲も覚えることが多くなります。まずは、短くても自分で鳴らせる形にしてみましょう。
- 新しいプロジェクトを作り、音を出す:音源トラックを用意し、使える音源・プリセットを一つ選びます。音が出なければ、出力先と音源の設定を確認。
- 短いメロディーを入力する:まずは1小節程度でOK。「4回繰り返す」から始めるメロディー作りを参考に、4小節へ広げます。
- コードを重ねる:メロディーを先に作った場合は、メロディーにコードを付ける4ステップで候補を試します。
- ドラムを付ける:四つ打ちの基本と打ち込み方なら、キックを毎拍に置くところから始められます。
- 保存し、音声に書き出す:編集を続けるためのプロジェクト保存と、聴くための音声書き出しは別です。両方試しておくと安心です。
音色やプラグインを探し続けるより、まずは今ある音で4小節。「ちゃんと曲っぽくなった」と感じられたら、次にやりたいことも見えてきます。
無料ソフトで始めるときのよくある疑問
楽器やMIDIキーボードを買う必要はある?
画面上で音符を入力する作曲からなら、最初からMIDIキーボードを揃える必要はありません。歌や楽器を録音したい場合は、マイクやオーディオインターフェイスなど、録りたいものに応じた準備を考えます。
無料なら、古いPCでも動く?
無料かどうかと、動作の軽さは別です。対応OSを満たしていても、音源やエフェクトを増やすと負荷が上がります。まずは少ないトラックで試し、音切れや操作の重さを確認しましょう。
有料ソフトへ変えるのはいつ?
必要な機能がない、制作上の制限に当たるなど、困りごとが具体的になってからで大丈夫です。今のソフトで作れるなら、そのまま続ける選択もあります。
操作でつまずいている場合は、ソフトを変える前に、使っているソフトと版に合う公式の入門動画を確認しましょう。体系的に学ぶ方法や機材の準備は、作曲の始め方ガイドでも紹介しています。
迷ったら、一つ選んで短い曲を作るところから
Apple製品ならGarageBand、Windowsで録音も打ち込みも進めたいならSonar無料版やWaveform Free、打ち込み中心ならLMMSも候補です。
最初から「一生使うソフト」を選ばなくて大丈夫です。自分の端末で動くものを一つ選び、まずは4小節を作ってみましょう。
写真:Caught In Joy / Unsplash。ソフトの情報は各公式サイト・ヘルプを基に確認しています。
