四つ打ちとは?8ビートとの違いを音源で比較|打ち込み方も解説

作曲の始め方 その25:簡単!4つ打ちドラムの打ち込み

四つ打ち(4つ打ち)とは、4分の4拍子の1小節で、キック(バスドラム)を「1・2・3・4」のすべての拍に鳴らすリズムです。「ドン、ドン、ドン、ドン」と一定の間隔で鳴るのが基本。英語では「four-on-the-floor」と呼ばれます。

まずは、キックだけの音を聴いてみてください。

このキックにクラップやハイハットを重ねると、ダンスミュージックらしいリズムになります。この記事では、8ビートとの違い、DAWでの打ち込み方、ジャンルごとの作例を、音源と打ち込み画面で解説しますね。

四つ打ちと8ビートの違いを先に確認

四つ打ちは「キックをどこで鳴らすか」、8ビートは主に「8分音符の刻みを軸にしたリズムの捉え方」です。名前の4と8だけで、別々のリズムと決めることはできません。

  • 四つ打ち:キックを1・2・3・4拍目に置きます。ハイハットの刻み方は自由です。
  • 8ビート:一般的にはハイハットなどが8分音符で刻み、スネアを2・4拍目に置くパターンが基本です。キックの配置にはバリエーションがあります。

たとえば「キックは毎拍、ハイハットは8分音符」という組み合わせなら、四つ打ちのキックと8分音符の刻みが両立します。違いを確かめたい方は、8ビートの基本パターンと音源も聴いてみてくださいね。

音源で聴き比べる:8ビートの基本例

こちらは、8ビートの記事で紹介している基本例です。冒頭のキックだけの四つ打ちと、キックが鳴る位置に注目して聴き比べてください。音色や楽器数も違うため、完成したリズム全体の印象だけで判断しないのがコツです。

初心者向け:四つ打ちを打ち込む3ステップ

DAWで1小節のドラムパターンを作り、4分の4拍子に設定します。速さは作りたい曲に合わせて選んでOKです。迷ったら、まずはBPM120など、拍を数えやすい速さで試しましょう。

  1. キックを4つ置く:1・2・3・4拍目の頭に、同じキックを置きます。16分音符の16マス表示なら、左から1・5・9・13マス目です。
  2. クラップを足す:2拍目と4拍目に置きます。16マス表示なら5・13マス目で、キックと同時に鳴ります。
  3. ハイハットを足す:まずは8分音符で刻んでみます。16マス表示なら1・3・5・7・9・11・13・15マス目。慣れたら裏拍の音を変えたり、強弱をつけたりしてみましょう。

各楽器の音や役割がわからない場合は、ドラムセットの名称と役割から確認できます。音の強弱については、ベロシティの基本と音源例を参考にしてくださいね。

四つ打ちの基本パターンを音源で確認

クラブでプレイ中のDJ

四つ打ちの土台は、1小節の各拍に置いた4つのキックです。先ほどの音源と、下の打ち込み画面を見比べてみましょう。

こんな感じです。

4つ打ちのバスドラ

そして(ジャンルによりますが)、スネアの代わりにクラップ(CLAP、拍手)やスナップ(指パッチン)が使われることも多いです。

また、ジャンルによって「スネア・クラップ・スナップをどこで鳴らすか?」が異なります。

ざっくり言うと、↓のようなパターンがあります。

  • バスドラと同時に鳴らす
  • 2と4の時に鳴らす
  • バスドラの裏で鳴らす

上記3つの例です。

ジャンル・サブジャンルによって特徴があるので、目指している曲を

  • スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
  • ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
  • ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
  • ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
  • 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
に注目して聞いて、どこで鳴らしているかを把握しましょう。

具体例をいくつかご紹介しますね。

TRANCE(トランス)

ひと口にトランスと言ってもかなり幅広いので、今回は4つ打ちドラムで最もよくあるパターンを取り上げてみます。

いわゆる、Uplifting Tranceなどと言われる方面のパターンで、ドンタードンタードンタードンターです。

  • ハイハット・クローズは16分で刻む
  • ハイハット・オープンは裏打ち
  • 2・4でクラップを鳴らす

4つ打ちドラム(トランス)の例
(クリックで拡大)

Tropical House(トロピカルハウス)

  • スイングを加えた、軽くハネ気味のリズム(数値の目安はDAWによって異なります)
  • 2・4でスナップを鳴らす
  • ハイハット・オープンは裏打ち
  • ハイハット・クローズの代わりに、シェイカーを16分で刻むことも多い

ドンチータッチー+シェイカーがシャッカシャッカシャッカシャッカです。

トロピカルハウス
(クリックで拡大)

補足:スイング設定って?

スイングというのは、「どれくらいハネるか?」の設定です。

スイングでは、等間隔に並んだ音の一部を後ろへずらし、長短のあるハネたリズムにします。数値の基準や設定方法はDAWによって異なるため、「どのソフトでも100%が同じハネ方」とは限りません。最初は少しずつ変えて、音で違いを確認しましょう。

DAWにはクオンタイズ設定というのがあって、その中でスイングの設定ができます。

CUBASEの場合、上にある「e」みたいなマークを押すと、クオンタイズ設定パネルが開きます。

スイング率を設定するパネル

Hardstyle(ハードスタイル)

  • RAW KICKと呼ばれる、特徴的なキック+ベースの音が特徴
  • RAW KICK以外の部分では、バスドラの4つ打ちと同時にクラップを鳴らす
  • スネアロールで盛り上げる
  • キックやメロディーも含め、全体がハネていることも多い
  • シンバル類はあまり使わない(とくにRAW KICK部分では使わない)

補足:スネアロールとは?

スネアの刻みを徐々に細かくしていく手法です。

ハードスタイル等では、刻みが細かくなるにつれ、音の高さも徐々に上げることが多いです。

例:4分⇒8分⇒8分3連⇒16分

その他のよくあるパターン

バスドラがない部分では、スネア・クラップ(または他の楽器)で4つ打ちのリズムを明示することが多いです。

EDM(ダンスミュージック)では、リズムを明示しないと踊りにくくなってしまいます。

(休憩的な部分ではリズム不要ですが)

クラップとスネアで4つ打ちを明示している例です。

次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。

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この記事では「作曲の始め方 その26」として、世界的に大人気のジャンル「レゲトン(REGGAETON)」のドラムの打ち込みを解説しています。

4つ打ち・8ビート・4ビートについて

疑問を抱える女性

そもそも、4つ打ちとは?

バスドラ(キック)でドン、ドン、ドン、ドン、と刻むリズムです。

↓が基本パターンです。

4つ打ちのバスドラ

ジャンルによりますが、(4つドン、ドン、ドン、ドン、は共通で)装飾的に裏で踏むバスドラがストレートなパターン・跳ねてるパターンがあります。

↓はストレートなドッドッドッドドのパターンです。

4つ打ちドラムのサンプル(ストレート)
(クリックで拡大)

一方、↓はハードスタイル等でよくある、ドッ、ドッ、ドッ、ドッドとハネてるパターンです。

4つ打ちドラムのサンプル(跳ね)
(クリックで拡大)

4つ打ちと8ビートは両立する

冒頭で説明したとおり、四つ打ちかどうかはキックの配置で判断します。ハイハットを8分音符で刻んでいても、キックが毎拍にあれば四つ打ちです。

「4分音符だから四つ打ち、8分音符だから8ビート」と曲全体を分けるのではなく、キック・スネア・ハイハットを分けて聴くと、違いがつかみやすくなります。

4つ打ちと4ビートの違いは?

4ビートは、主にジャズで使われるリズムです。

ジャズの文脈では、ライドシンバルの刻みやウォーキングベースなどで、1小節の4拍の流れを感じさせるリズムを指すことが多いです。下の音源は、スイングしたライドシンバルの一例。四つ打ちのように、キックを毎拍鳴らすことを意味する言葉ではありません。

(バスドラ・スネアに決まりはなく、自由度が高いです)

↓の音源は、ライドシンバルで4ビートを表現した例です。

4ビート
(クリックで拡大)

四つ打ちの打ち込みでよくある疑問

キックは毎拍、同じ強さでよい?

まずは同じ強さで揃えてOKです。生ドラムらしい強弱をつけたいか、機械的で安定したリズムにしたいかで調整します。強弱のつけ方に唯一の正解はありません。

スネアやクラップは必ず2・4拍目?

2・4拍目は始めやすい基本パターンですが、決まりではありません。上の作例のように、ジャンルや曲の展開に合わせて配置を変えます。

四つ打ちは4分の4拍子と同じ意味?

同じではありません。4分の4拍子は拍子の指定、四つ打ちはキックの配置です。4分の4拍子の曲でも、キックが毎拍にないリズムはあります。

この記事のまとめ

  • 四つ打ちは、4分の4拍子でキックを1・2・3・4拍目に鳴らすリズム。
  • 8ビートとは着目する点が異なり、両立する場合もある。
  • まずはキック4つ、次にクラップ、最後にハイハットの順で重ねてみる。

短いリズムができたら、メロディーを短いフレーズから作る方法も試してみましょう。制作環境の準備や学び方は、作曲の始め方ガイドにまとめています。

4つ打ちドラムは、ジャンル・サブジャンルによって特徴があります。

目指している曲を

  • スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
  • ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
  • ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
  • ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
  • 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
に注目して聞いて把握しましょう。

次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。

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