この記事では、8ビートのドラムの打ち込みについて解説しますね。
目次
8ビート ドラムの打ち込み(基本パターンからバリエーションまで)
これから8ビートの打ち込みについて解説していきますが、人間っぽくしたい場合は↓の2つに気をつけましょう。
- 人間が叩けるフレーズにする
- ベロシティでグルーヴを出す(ベロシティについては以前の記事で解説しています)
人間が同時に鳴らせるのは、特殊な例をのぞき、両手+右足の3つまでです。
また、手が移動する時間も必要です。
たとえば「右手で、右にあるライドと左にあるクラッシュを交互に叩く」という場合、ある程度長い移動時間が必要になります。
(はじめの内は、あまりこだわる必要はありません。
前回の記事『ドラムセットの名称・役割』を見ながら、なんとなく「この辺を叩くんだな」と思うだけでOKです)
そもそも、8ビートとは?
ざっくり言うと、主に8分音符で構成されたビートのことです。
1小節を「イチ とぉ ニイ とぉ サン とぉ ヨン とぉ 」の8分音符x8で刻みます。
8ビートの基本パターン1
もっとも基本となる、ドッタッ ドドタッのパターンです。
スネア:3・7で叩く
バスドラ:1・5・6で踏む
↓の音源は、ハイハットの2・6だけオープンにした例です。
8ビートの基本パターン2
基本パターン1の次に多用される、ドッタド ドッタッのパータンです。
スネア:3・7で叩く
バスドラ:1・4・5で踏む
こちらもパターン1と同様に、ハイハットを減らしたりオープン・クローズを織り交ぜて変化をつけられます。
Dビート
もともとハードコアパンクのリズムですが、ロック・メタルなどでも多用されます。
2小節が1セットで、ドッタッ ドドタッ ドドタド ッドタッのパターンです。
後半は、バスドラに合わせてクラッシュを鳴らしています。(このパターンも多用されます)
(クリックで拡大)
その他の8ビートのパターン
バスドラを裏で踏む
最初以外はバスドラを裏で踏む、ドッタド ッドタドのパターンです。
バスドラが少ない
基本パターン1からバスドラを1つ減らしたパターンです。
穏やかなJ-POPなどでありがち
ドッッド タッッッ ドドッド タッッッのパターンです。
自由に組み合わせOK
ここまででいくつかのパターンをご紹介しましたが、
- パート毎やパートの途中でパターンを変えてもOK
- 各パターンを組み合わせて、2小節1セットや4小節1セットで組み立てるのもOK
- 「スネア・バスドラは同じだけど、ハイハットの開閉・叩くシンバルを変える」もOK
ただし、(ジャンルにもよりますが)あんまりコロコロ変わると、聞きにくい&ノリが悪くなります。
「ノリが悪くならない、でもリスナーが飽きない程度の変化はある」を意識しながら組み立てましょう。
そもそも、どうやってパターンを選ぶの?
多くの場合、ドラムのことを考える段階では、すでにメロディーやコード、大まかな楽器構成(バンドもの・EDM・アコースティック楽器がメイン等)が出来ていると思います。
その場合は、メロディー・コード・他の楽器を聞きながら、しっくり来るパターンを探します。
迷ったら、一番無難な基本パターン1(ドッタッ ドドタッ)にしておきましょう。
「まずはリズムを決めてから他を考える」という場合は、ひたすら試行錯誤したり、好きな曲を参考にして、自分が心地よいと感じるリズムを追求しましょう。
次の記事では、メタル・ハードコアパンクで多用される2ビート、スラッシュビート、ブラストビートの解説をしますね。