作曲の始め方 その22:簡単!8ビート ドラムの打ち込み

作曲の始め方 その22:簡単!8ビート ドラムの打ち込み
この記事では、8ビートのドラムの打ち込みについて解説しますね。

8ビート ドラムの打ち込み(基本パターンからバリエーションまで)

ドラマー
これから8ビートの打ち込みについて解説していきますが、人間っぽくしたい場合は↓の2つに気をつけましょう。

  • 人間が叩けるフレーズにする
  • ベロシティでグルーヴを出す(ベロシティについては以前の記事で解説しています)

人間が同時に鳴らせるのは、特殊な例をのぞき、両手+右足の3つまでです。

また、手が移動する時間も必要です。

たとえば「右手で、右にあるライドと左にあるクラッシュを交互に叩く」という場合、ある程度長い移動時間が必要になります。

(はじめの内は、あまりこだわる必要はありません。
前回の記事『ドラムセットの名称・役割』を見ながら、なんとなく「この辺を叩くんだな」と思うだけでOKです)

そもそも、8ビートとは?

ざっくり言うと、主に8分音符で構成されたビートのことです。

1小節を「イチ とぉ ニイ とぉ サン とぉ ヨン とぉ 」の8分音符x8で刻みます。

8ビートの基本パターン1

もっとも基本となる、ドッタッ ドドタッのパターンです。

8ビートの基本パターン1
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ハイハット:8分で8回刻む(曲調によって4分x4にしたり、オープン・クローズを織り交ぜたりも)

スネア:3・7で叩く

バスドラ:1・5・6で踏む

↓の音源は、ハイハットの2・6だけオープンにした例です。

8ビートの基本パターン1b
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8ビートの基本パターン2

基本パターン1の次に多用される、ドッタド ドッタッのパータンです。

8ビートの基本パターン2
(クリックで拡大)

ハイハット:8分で8回刻む

スネア:3・7で叩く

バスドラ:1・4・5で踏む

こちらもパターン1と同様に、ハイハットを減らしたりオープン・クローズを織り交ぜて変化をつけられます。

Dビート

もともとハードコアパンクのリズムですが、ロック・メタルなどでも多用されます。

2小節が1セットで、ドッタッ ドドタッ ドドタド ッドタッのパターンです。

Dビート
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後半は、バスドラに合わせてクラッシュを鳴らしています。(このパターンも多用されます)
Dビート
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その他の8ビートのパターン

バスドラを裏で踏む

最初以外はバスドラを裏で踏む、ドッタド ッドタドのパターンです。


(クリックで拡大)

バスドラが少ない

基本パターン1からバスドラを1つ減らしたパターンです。

8ビートのサンプル5
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穏やかなJ-POPなどでありがち

ドッッド タッッッ ドドッド タッッッのパターンです。

8beatのサンプル6
(クリックで拡大)

自由に組み合わせOK

ここまででいくつかのパターンをご紹介しましたが、

  • パート毎やパートの途中でパターンを変えてもOK
  • 各パターンを組み合わせて、2小節1セットや4小節1セットで組み立てるのもOK
  • 「スネア・バスドラは同じだけど、ハイハットの開閉・叩くシンバルを変える」もOK
です。

ただし、(ジャンルにもよりますが)あんまりコロコロ変わると、聞きにくい&ノリが悪くなります。

ノリが悪くならない、でもリスナーが飽きない程度の変化はある」を意識しながら組み立てましょう。

そもそも、どうやってパターンを選ぶの?

多くの場合、ドラムのことを考える段階では、すでにメロディーやコード、大まかな楽器構成(バンドもの・EDM・アコースティック楽器がメイン等)が出来ていると思います。

その場合は、メロディー・コード・他の楽器を聞きながら、しっくり来るパターンを探します。

迷ったら、一番無難な基本パターン1(ドッタッ ドドタッ)にしておきましょう。

「まずはリズムを決めてから他を考える」という場合は、ひたすら試行錯誤したり、好きな曲を参考にして、自分が心地よいと感じるリズムを追求しましょう。

次の記事では、メタル・ハードコアパンクで多用される2ビート、スラッシュビート、ブラストビートの解説をしますね。

作曲の始め方 その23:簡単!2ビート、スラッシュビート、ブラストビート
この記事では「作曲の始め方 その23」として、メタル・ハードコアパンクで多用される2ビート・スラッシュビート・ブラストビートについて解説しています。
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