作曲の始め方 その9:簡単!ツーファイブ

作曲の始め方 その9:簡単!ツーファイブ
この記事では、コード進行で頻出する「ツーファイブ」と呼ばれるパターンを解説しますね。

メジャーキーでのツーファイブ

メジャーキーでのツーファイブ
「その7:コードの機能」の記事で、「V(D)はI(T)に進みたがる」という解説をしました。

これはどういう事かというと、音は4度上に進みたがるからです。

V(5度)の4度上はI(8度=1度)なので、V(D)はI(T)に進みたがります。

V⇒Iのように4度上に動くことを4度上行といいます。

V⇒Iに限らず、他の度数でも同じです。

そして、やっとここからがツーファイブのお話です。

ツーファイブというのは、IIm7⇒V7という、よく使うコード進行のことです。

IIの4度上はVですよね。

そのため上で説明したように、IIm7は4度上のV7に進みたがります。

また、理由は省力しますが、ツーファイブの場合はIIm⇒VではなくIIm7⇒V7とするのが一般的です。

1625(イチロクニイゴウ)

ツーファイブのよくあるパターンの一つに、1625(イチロクニイゴウ)と呼ばれるコード進行があります。

I⇒VIm7⇒IIm7⇒V7です。

IIm7⇒V7は上でご紹介したとおりです。

VIm7⇒IIm7も4度上行(VIの4度上=9度=2度)です。

そのため、VImもオマケでVIm7にするのが一般的です。

実際に1625を聞いてみましょう。

マイナーキーでのツーファイブ

マイナーキーの場合も、考え方はメジャーキーのときと同じです。

ただし、マイナーキーの場合、前の記事でご紹介したように、5度はVmよりもVが一般的でしたね。

それをふまえて、IIm7-5⇒V7という形になり、たとえばIm⇒IIm7-5⇒V7⇒Imなどの形で使います。

次の記事では、転調・借用和音について解説しますね。

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