この記事では、コード進行で頻出する「ツーファイブ」と呼ばれるパターンを解説しますね。
メジャーキーでのツーファイブ
「その7:コードの機能」の記事で、「V(D)はI(T)に進みたがる」という解説をしました。
これはどういう事かというと、音は4度上に進みたがるからです。
V(5度)の4度上はI(8度=1度)なので、V(D)はI(T)に進みたがります。
V⇒Iのように4度上に動くことを4度上行といいます。
V⇒Iに限らず、他の度数でも同じです。
そして、やっとここからがツーファイブのお話です。ツーファイブというのは、IIm7⇒V7という、よく使うコード進行のことです。
IIの4度上はVですよね。
そのため上で説明したように、IIm7は4度上のV7に進みたがります。
また、理由は省力しますが、ツーファイブの場合はIIm⇒VではなくIIm7⇒V7とするのが一般的です。
1625(イチロクニイゴウ)
ツーファイブのよくあるパターンの一つに、1625(イチロクニイゴウ)と呼ばれるコード進行があります。
I⇒VIm7⇒IIm7⇒V7です。
IIm7⇒V7は上でご紹介したとおりです。
VIm7⇒IIm7も4度上行(VIの4度上=9度=2度)です。
そのため、VImもオマケでVIm7にするのが一般的です。
実際に1625を聞いてみましょう。
マイナーキーでのツーファイブ
マイナーキーの場合も、考え方はメジャーキーのときと同じです。
ただし、マイナーキーの場合、前の記事でご紹介したように、5度はVmよりもVが一般的でしたね。
それをふまえて、IIm7-5⇒V7という形になり、たとえばIm⇒IIm7-5⇒V7⇒Imなどの形で使います。
次の記事では、転調・借用和音について解説しますね。
作曲の始め方 その10:簡単!近親調と転調・借用和音
この記事では「作曲の始め方 その10」として、近親調と転調・借用和音について解説しています。転調・借用和音を身につけると、コード進行作りの幅が広がります。