この記事では、セカンダリードミナントの解説をしますね。
セカンダリードミナントとは?
これまでの記事のおさらいになりますが、
- V7(ドミナント)はI(トニック)に強く進みたがる
- V7⇒Iの流れをドミナントモーションと呼ぶ
I以外のダイアトニックコードに対してV7⇒Iの流れを作るコードを、セカンダリードミナントと言います。
たとえばキー=Cの時、Dmに対してセカンダリードミナントを使いたいとします。
DmをIとして見た場合、V7はA7ですよね。
このA7がセカンダリードミナントです。
ただし、セカンダリードミナントのrootは、ダイアトニックスケール内の音でないといけません。
そのため、Cメジャースケールの場合は↓のようになります。
A7=Dmに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント
※Bm7-5のV7はF#7ですが、F#はCメジャースケールにない音なので、使えません。
※Cに対するV7は、普通のドミナントです。
セカンダリードミナントの使用例
よくある例を2パターンご紹介しますね。
例1:置き換える
F⇒G⇒Em⇒AmのEmをセカンダリードミナントE7に置き換えて、F⇒G⇒E7⇒Amにしています。
前半がF⇒G⇒Em⇒Am、後半がF⇒G⇒E7⇒Amです。
このように、ダイアトニックコードを置き換えて使えます。
例2:半分置き換え
C⇒Am⇒Dm7⇒V7(イチロクニーゴー、I⇒VIm⇒IIm7⇒V7)のDm7を半分置き換えて、|Dm7 D7|にしてみます。
前半がC⇒Am⇒Dm7⇒V7、後半がC⇒Am⇒|Dm7 D7|⇒V7です。
次の記事では、テンションコードについて解説しますね。

作曲の始め方 その13:簡単!テンションコード
この記事では「作曲の始め方 その13」として、たくさんの音を重ねるテンションコードについて解説しています。
この記事のまとめ
- I以外のダイアトニックコードに対してV7⇒Iの流れを作るコードを、セカンダリードミナントという
- ただしセカンダリードミナントに使えるのは、rootがダイアトニックスケールの音のコードだけ
- ダイアトニックコードを置き換えたり、半分だけ置き換えて使える
◆Cメジャースケールの場合
A7=Dmに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント
A7=Dmに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント
※Bm7-5のV7はF#7ですが、F#はCメジャースケールにない音なので、使えません。
※Cに対するV7は、普通のドミナントです。
次の記事では、テンションコードについて解説しますね。

作曲の始め方 その13:簡単!テンションコード
この記事では「作曲の始め方 その13」として、たくさんの音を重ねるテンションコードについて解説しています。