作曲の始め方 その12:簡単!セカンダリードミナント

作曲の始め方 その12:簡単!セカンダリードミナント
この記事では、セカンダリードミナントの解説をしますね。

セカンダリードミナントとは?

セカンダリードミナントの例
これまでの記事のおさらいになりますが、

  • V7(ドミナント)はI(トニック)に強く進みたがる
  • V7⇒Iの流れをドミナントモーションと呼ぶ
でしたよね。

I以外のダイアトニックコードに対してV7⇒Iの流れを作るコードを、セカンダリードミナントと言います。

たとえばキー=Cの時、Dmに対してセカンダリードミナントを使いたいとします。

DmをIとして見た場合、V7はA7ですよね。

このA7がセカンダリードミナントです。

ただし、セカンダリードミナントのrootは、ダイアトニックスケール内の音でないといけません。

そのため、Cメジャースケールの場合は↓のようになります。

A7=Dmに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント

※Bm7-5のV7はF#7ですが、F#はCメジャースケールにない音なので、使えません。
※Cに対するV7は、普通のドミナントです。

セカンダリードミナントの使用例

よくある例を2パターンご紹介しますね。

例1:置き換える

F⇒G⇒Em⇒AmのEmをセカンダリードミナントE7に置き換えて、F⇒G⇒E7⇒Amにしています。

前半がF⇒G⇒Em⇒Am、後半がF⇒G⇒E7⇒Amです。

F⇒G⇒E7⇒Am
(クリックで拡大)

このように、ダイアトニックコードを置き換えて使えます。

例2:半分置き換え

C⇒Am⇒Dm7⇒V7(イチロクニーゴー、I⇒VIm⇒IIm7⇒V7)のDm7を半分置き換えて、|Dm7 D7|にしてみます。

前半がC⇒Am⇒Dm7⇒V7、後半がC⇒Am⇒|Dm7 D7|⇒V7です。

C⇒Am⇒|Dm7 D7|⇒V7
(クリックで拡大)

次の記事では、テンションコードについて解説しますね。

作曲の始め方 その13:簡単!テンションコード
この記事では「作曲の始め方 その13」として、たくさんの音を重ねるテンションコードについて解説しています。

この記事のまとめ

  • I以外のダイアトニックコードに対してV7⇒Iの流れを作るコードを、セカンダリードミナントという
  • ただしセカンダリードミナントに使えるのは、rootがダイアトニックスケールの音のコードだけ
  • ダイアトニックコードを置き換えたり、半分だけ置き換えて使える
◆Cメジャースケールの場合
A7=Dmに対するセカンダリードミナント
B7=Emに対するセカンダリードミナント
C7=Fに対するセカンダリードミナント
D7=Gに対するセカンダリードミナント
E7=Amに対するセカンダリードミナント

※Bm7-5のV7はF#7ですが、F#はCメジャースケールにない音なので、使えません。
※Cに対するV7は、普通のドミナントです。

次の記事では、テンションコードについて解説しますね。

作曲の始め方 その13:簡単!テンションコード
この記事では「作曲の始め方 その13」として、たくさんの音を重ねるテンションコードについて解説しています。
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