この記事では、EDM(ダンスミュージック)の4つ打ちドラムの打ち込みを解説しますね
目次
4つ打ちのドラムは「バスドラ(キック)+α」で構成
いきなりですが、どんなジャンルでも、4つ打ちの基本はバスドラで4分×4が基本になります。
こんな感じです。
そして(ジャンルによりますが)、スネアの代わりにクラップ(CLAP、拍手)やスナップ(指パッチン)が使われることも多いです。
また、ジャンルによって「スネア・クラップ・スナップをどこで鳴らすか?」が異なります。
ざっくり言うと、↓のようなパターンがあります。
- バスドラと同時に鳴らす
- 2と4の時に鳴らす
- バスドラの裏で鳴らす
上記3つの例です。
ジャンル・サブジャンルによって特徴があるので、目指している曲を
- スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
- ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
- ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
- ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
- 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
具体例をいくつかご紹介しますね。
TRANCE(トランス)
ひと口にトランスと言ってもかなり幅広いので、今回は4つ打ちドラムで最もよくあるパターンを取り上げてみます。
いわゆる、Uplifting Tranceなどと言われる方面のパターンで、ドンタードンタードンタードンターです。
- ハイハット・クローズは16分で刻む
- ハイハット・オープンは裏打ち
- 2・4でクラップを鳴らす
Tropical House(トロピカルハウス)
- スイング設定50~70%程度の、軽くハネ気味のリズム
- 2・4でスナップを鳴らす
- ハイハット・オープンは裏打ち
- ハイハット・クローズの代わりに、シェイカーを16分で刻むことも多い
ドンチータッチー+シェイカーがシャッカシャッカシャッカシャッカです。
補足:スイング設定って?
スイングというのは、「どれくらいハネるか?」の設定です。
0でストレート、100%で完全なハネ(=3連ノリ)になります。
DAWにはクオンタイズ設定というのがあって、その中でスイングの設定ができます。
CUBASEの場合、上にある「e」みたいなマークを押すと、クオンタイズ設定パネルが開きます。
Hardstyle(ハードスタイル)
- RAW KICKと呼ばれる、特徴的なキック+ベースの音が特徴
- RAW KICK以外の部分では、バスドラの4つ打ちと同時にクラップを鳴らす
- スネアロールで盛り上げる
- キックやメロディーも含め、全体がハネていることも多い
- シンバル類はあまり使わない(とくにRAW KICK部分では使わない)
補足:スネアロールとは?
スネアの刻みを徐々に細かくしていく手法です。
ハードスタイル等では、刻みが細かくなるにつれ、音の高さも徐々に上げることが多いです。
例:4分⇒8分⇒8分3連⇒16分
その他のよくあるパターン
バスドラがない部分では、スネア・クラップ(または他の楽器)で4つ打ちのリズムを明示することが多いです。
EDM(ダンスミュージック)では、リズムを明示しないと踊りにくくなってしまいます。
(休憩的な部分ではリズム不要ですが)
クラップとスネアで4つ打ちを明示している例です。
次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。

4つ打ち・8ビート・4ビートについて
そもそも、4つ打ちとは?
バスドラ(キック)でドン、ドン、ドン、ドン、と刻むリズムです。
↓が基本パターンです。
ジャンルによりますが、(4つドン、ドン、ドン、ドン、は共通で)装飾的に裏で踏むバスドラがストレートなパターン・跳ねてるパターンがあります。
↓はストレートなドッドッドッドドのパターンです。
一方、↓はハードスタイル等でよくある、ドッ、ドッ、ドッ、ドッドとハネてるパターンです。
4つ打ちと8ビートの違い
ざっくりいうと、↓のように「4分か?8分か?」が違うので、ノリが違います。
8ビート:主にバスドラとスネアを使って、8分×8で表現するリズム(例:ドッタッ ドドタッ)
4つ打ちと4ビートの違いは?
4ビートは、主にジャズで使われるリズムです。
シンバルで4分×4を表現しますが、3連ノリでツーゥタッタ ツーゥタッタなのがポイントです。
(バスドラ・スネアに決まりはなく、自由度が高いです)
↓の音源は、ライドシンバルで4ビートを表現した例です。
この記事のまとめ
4つ打ちドラムは、ジャンル・サブジャンルによって特徴があります。
目指している曲を
- スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
- ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
- ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
- ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
- 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。
