作曲の始め方 その25:簡単!4つ打ちドラムの打ち込み

作曲の始め方 その25:簡単!4つ打ちドラムの打ち込み
この記事では、EDM(ダンスミュージック)の4つ打ちドラムの打ち込みを解説しますね

4つ打ちのドラムは「バスドラ(キック)+α」で構成

クラブでプレイ中のDJ

いきなりですが、どんなジャンルでも、4つ打ちの基本はバスドラで4分×4が基本になります。

こんな感じです。

4つ打ちのバスドラ

そして(ジャンルによりますが)、スネアの代わりにクラップ(CLAP、拍手)やスナップ(指パッチン)が使われることも多いです。

また、ジャンルによって「スネア・クラップ・スナップをどこで鳴らすか?」が異なります。

ざっくり言うと、↓のようなパターンがあります。

  • バスドラと同時に鳴らす
  • 2と4の時に鳴らす
  • バスドラの裏で鳴らす

上記3つの例です。

ジャンル・サブジャンルによって特徴があるので、目指している曲を

  • スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
  • ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
  • ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
  • ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
  • 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
に注目して聞いて、どこで鳴らしているかを把握しましょう。

具体例をいくつかご紹介しますね。

TRANCE(トランス)

ひと口にトランスと言ってもかなり幅広いので、今回は4つ打ちドラムで最もよくあるパターンを取り上げてみます。

いわゆる、Uplifting Tranceなどと言われる方面のパターンで、ドンタードンタードンタードンターです。

  • ハイハット・クローズは16分で刻む
  • ハイハット・オープンは裏打ち
  • 2・4でクラップを鳴らす

4つ打ちドラム(トランス)の例
(クリックで拡大)

Tropical House(トロピカルハウス)

  • スイング設定50~70%程度の、軽くハネ気味のリズム
  • 2・4でスナップを鳴らす
  • ハイハット・オープンは裏打ち
  • ハイハット・クローズの代わりに、シェイカーを16分で刻むことも多い

ドンチータッチー+シェイカーがシャッカシャッカシャッカシャッカです。

トロピカルハウス
(クリックで拡大)

補足:スイング設定って?

スイングというのは、「どれくらいハネるか?」の設定です。

0でストレート、100%で完全なハネ(=3連ノリ)になります。

DAWにはクオンタイズ設定というのがあって、その中でスイングの設定ができます。

CUBASEの場合、上にある「e」みたいなマークを押すと、クオンタイズ設定パネルが開きます。

スイング率を設定するパネル

Hardstyle(ハードスタイル)

  • RAW KICKと呼ばれる、特徴的なキック+ベースの音が特徴
  • RAW KICK以外の部分では、バスドラの4つ打ちと同時にクラップを鳴らす
  • スネアロールで盛り上げる
  • キックやメロディーも含め、全体がハネていることも多い
  • シンバル類はあまり使わない(とくにRAW KICK部分では使わない)

補足:スネアロールとは?

スネアの刻みを徐々に細かくしていく手法です。

ハードスタイル等では、刻みが細かくなるにつれ、音の高さも徐々に上げることが多いです。

例:4分⇒8分⇒8分3連⇒16分

その他のよくあるパターン

バスドラがない部分では、スネア・クラップ(または他の楽器)で4つ打ちのリズムを明示することが多いです。

EDM(ダンスミュージック)では、リズムを明示しないと踊りにくくなってしまいます。

(休憩的な部分ではリズム不要ですが)

クラップとスネアで4つ打ちを明示している例です。

次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。

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この記事では「作曲の始め方 その26」として、世界的に大人気のジャンル「レゲトン(REGGAETON)」のドラムの打ち込みを解説しています。

4つ打ち・8ビート・4ビートについて

疑問を抱える女性

そもそも、4つ打ちとは?

バスドラ(キック)でドン、ドン、ドン、ドン、と刻むリズムです。

↓が基本パターンです。

4つ打ちのバスドラ

ジャンルによりますが、(4つドン、ドン、ドン、ドン、は共通で)装飾的に裏で踏むバスドラがストレートなパターン・跳ねてるパターンがあります。

↓はストレートなドッドッドッドドのパターンです。

4つ打ちドラムのサンプル(ストレート)
(クリックで拡大)

一方、↓はハードスタイル等でよくある、ドッ、ドッ、ドッ、ドッドとハネてるパターンです。

4つ打ちドラムのサンプル(跳ね)
(クリックで拡大)

4つ打ちと8ビートの違い

ざっくりいうと、↓のように「4分か?8分か?」が違うので、ノリが違います。

4つ打ち:バスドラの4分x4で表現するリズム(ドッドッドッドッ)

8ビート:主にバスドラとスネアを使って、8分×8で表現するリズム(例:ドッタッ ドドタッ)

4つ打ちと4ビートの違いは?

4ビートは、主にジャズで使われるリズムです。

シンバルで4分×4を表現しますが、3連ノリでツーゥタッタ ツーゥタッタなのがポイントです。

(バスドラ・スネアに決まりはなく、自由度が高いです)

↓の音源は、ライドシンバルで4ビートを表現した例です。

4ビート
(クリックで拡大)

この記事のまとめ

4つ打ちドラムは、ジャンル・サブジャンルによって特徴があります。

目指している曲を

  • スネア・クラップ・スナップのどれを使って、どこで鳴らしているか
  • ハイハット・クローズをどこで鳴らしているか・何分音符で刻んでいるか
  • ハイハット・オープンをどこで鳴らしているか
  • ライドシンバルの有無、使っている場合はどこで鳴らしているか
  • 全体のノリ(ストレートか、ハネているか)
に注目して聞いて把握しましょう。

次の記事では、世界的に大人気のジャンル『レゲトン(REGGAETON)』のドラムの打ち込みを解説しますね。

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