作曲の始め方 その15:簡単!メロディーの作り方2 コードトーンとノンコードトーン

作曲の始め方 その15:簡単!メロディーの作り方2 コードトーンとノンコードトーン
音楽は

  • メロディー
  • ハーモニー
  • リズム
が基本要素です。

この記事では、メロディーをコードトーン・ノンコードトーンという視点で見て、ハーモニーについて考える方法をご紹介しますね。

メロディーをコードに対するコードトーン・ノンコードトーンで考えてみる

考える女性
「メロディーの各構成音が、コードに対してどういう音か」は、細かく複雑に細分化されて名前がついます。

でも、最初のうちは「コードトーンか?ノンコードトーンか?」を考えるだけでOKです。

コードトーン・ノンコードトーンのバランスが良い例

前回の記事(⇒こちら)で作ったメロディーを、もっとも基本的なコード進行であるC⇒F⇒G⇒Cに乗せてみます。

※一か所だけ変に聞こますが、後で解説します。

CFGCの構成音
コードトーンとノンコードトーン
(クリックで拡大)

上の画像の赤はコードトーン(=コードの構成音)、黄色はノンコードトーン(=コードにない音)です。

ジャンルや好みによりますが、「メロディーの6~8割がコードトーン」になるようにすると、バランスが良いです。

メロディー・コードを作るときは、コードトーン・ノンコードトーンのバランスにも気をつけましょう。

メロディーがコードトーンだけの場合

先ほどのメロディーを、CFGCに合わせてコードトーンだけにしてみます。

コードトーンだけの場合

先ほどとくらべて、童謡的というか素人臭いというか、安っぽく聞こえます。

「先にコード進行を作って、コードを聞きながら鼻歌でメロディーを考える」という方法だと、コードトーンだけになりがちです。

コードを聞きながら鼻歌で進める際は、前もって「ここはノンコードトーンにする!」と決めておくなど、ノンコードトーンも使うことを意識しましょう。

メロディーがノンコードトーンだけの場合

今度は、ノンコードトーンだけにしてみます。

ノンコードトーンだけの場合
(クリックで拡大)

なんとなく落ち着かず、しっくり来ない感じがずっと続きますね。

楽器で意図的に”落ち着かない感”を出したい時は問題ないですが、ボーカルだと非常に歌いづらいので要注意です。

アボイドノートに気をつける

最初のサンプル音源では、一か所だけ気持ち悪く感じる部分がありました。

アボイドノート
(クリックで拡大)

画像の矢印の部分が、気持ち悪く感じますね。

これは、コードGに対するC音が、アボイドノートと言われる音だからです。

アボイドノートとは?

同時に鳴らすと気持ち悪い響きになる音を、アボイドノート(アヴォイドノート、avoid note)と言います。

ざっくりいうと、コードトーンの半音上がアボイドノートになります。

Cメジャースケールのダイアトニックコードとアボイドノート
(クリックで拡大)

表中の「Dmに対するB」だけ例外です。

Dmに対するB音は「コードトーンの半音上」ではありませんが、Dmの構成音Fに対して3全音の関係になり、本来サブドミナントであるコードDmの機能をドミナントっぽく変えてしまうためです。

また、3全音の関係をトイライトーンと言い、トライトーンは不安定な響きになります。

ちなみに、メタルのリフではトライトーンのコード移動がよく使われます。

アボイドノートは使ってもOKです

アボイドノートは、「絶対に使ったらダメ」な音ではありません

自分の耳で判断しながら使いましょう。

その際、

  • 最初の音には使わない
  • 長く伸ばさない
に気をつけると、調子っぱずれに聞こえにくくて使いやすいです。

今回の例ではコードG部分の一音目Cが露骨に調子っぱずれに聞こえるので、音CをコードGの構成音である音Bに変えるなどすると、自然に聞こえます。

次の記事では、メロディー作りのバリエーションを増やす方法をご紹介しますね。

作曲の始め方 その16:簡単!メロディーの作り方3 バリエーションを増やす
この記事では「作曲の始め方 その16」として、メロディーの作り方のバリエーションを増やす方法を解説しています。

この記事のまとめ

  • コードトーンとノンコードトーンのバランスに気をつける(半々くらいでコードトーン気持ち多めくらいがちょうどいい)
  • 「コードを聞きながら鼻歌でメロディーを考える」の場合、コードトーンだけになりがち
  • ノンコードトーンが多すぎると、落ち着かない雰囲気になるだけでなく、歌いづらい
  • アボイドノートに気をつける
  • アボイドノート=コードトーンの半音上。例外としてIIm7に対する長6度

次の記事では、メロディー作りのバリエーションを増やす方法をご紹介しますね。

作曲の始め方 その16:簡単!メロディーの作り方3 バリエーションを増やす
この記事では「作曲の始め方 その16」として、メロディーの作り方のバリエーションを増やす方法を解説しています。
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