音楽は
- メロディー
- ハーモニー
- リズム
この記事では、メロディーをコードトーン・ノンコードトーンという視点で見て、ハーモニーについて考える方法をご紹介しますね。
目次
メロディーをコードに対するコードトーン・ノンコードトーンで考えてみる
「メロディーの各構成音が、コードに対してどういう音か」は、細かく複雑に細分化されて名前がついます。
でも、最初のうちは「コードトーンか?ノンコードトーンか?」を考えるだけでOKです。
コードトーン・ノンコードトーンのバランスが良い例
前回の記事(⇒こちら)で作ったメロディーを、もっとも基本的なコード進行であるC⇒F⇒G⇒Cに乗せてみます。
※一か所だけ変に聞こますが、後で解説します。上の画像の赤はコードトーン(=コードの構成音)、黄色はノンコードトーン(=コードにない音)です。
ジャンルや好みによりますが、「メロディーの6~8割がコードトーン」になるようにすると、バランスが良いです。
メロディー・コードを作るときは、コードトーン・ノンコードトーンのバランスにも気をつけましょう。
メロディーがコードトーンだけの場合
先ほどのメロディーを、CFGCに合わせてコードトーンだけにしてみます。
先ほどとくらべて、童謡的というか素人臭いというか、安っぽく聞こえます。
「先にコード進行を作って、コードを聞きながら鼻歌でメロディーを考える」という方法だと、コードトーンだけになりがちです。
コードを聞きながら鼻歌で進める際は、前もって「ここはノンコードトーンにする!」と決めておくなど、ノンコードトーンも使うことを意識しましょう。
メロディーがノンコードトーンだけの場合
今度は、ノンコードトーンだけにしてみます。
なんとなく落ち着かず、しっくり来ない感じがずっと続きますね。
楽器で意図的に”落ち着かない感”を出したい時は問題ないですが、ボーカルだと非常に歌いづらいので要注意です。
アボイドノートに気をつける
最初のサンプル音源では、一か所だけ気持ち悪く感じる部分がありました。
画像の矢印の部分が、気持ち悪く感じますね。
これは、コードGに対するC音が、アボイドノートと言われる音だからです。
アボイドノートとは?
同時に鳴らすと気持ち悪い響きになる音を、アボイドノート(アヴォイドノート、avoid note)と言います。
ざっくりいうと、コードトーンの半音上がアボイドノートになります。
表中の「Dmに対するB」だけ例外です。
Dmに対するB音は「コードトーンの半音上」ではありませんが、Dmの構成音Fに対して3全音の関係になり、本来サブドミナントであるコードDmの機能をドミナントっぽく変えてしまうためです。
また、3全音の関係をトイライトーンと言い、トライトーンは不安定な響きになります。
ちなみに、メタルのリフではトライトーンのコード移動がよく使われます。
アボイドノートは使ってもOKです
アボイドノートは、「絶対に使ったらダメ」な音ではありません。
自分の耳で判断しながら使いましょう。
その際、
- 最初の音には使わない
- 長く伸ばさない
次の記事では、メロディー作りのバリエーションを増やす方法をご紹介しますね。

この記事のまとめ
- コードトーンとノンコードトーンのバランスに気をつける(半々くらいでコードトーン気持ち多めくらいがちょうどいい)
- 「コードを聞きながら鼻歌でメロディーを考える」の場合、コードトーンだけになりがち
- ノンコードトーンが多すぎると、落ち着かない雰囲気になるだけでなく、歌いづらい
- アボイドノートに気をつける
- アボイドノート=コードトーンの半音上。例外としてIIm7に対する長6度
次の記事では、メロディー作りのバリエーションを増やす方法をご紹介しますね。
