作曲の始め方 その19:簡単!メロディーへのコードの付け方

作曲の始め方 その19:簡単!メロディーへのコードの付け方
この記事では、メロディーが先に出来た場合に、後からコードを付ける方法をご紹介しますね。

メロディーへのコードの付け方 4ステップ+α

メロディーとコードを入力する様子
同じメロディーでも、コードが違うと印象が変わります。

そのため、メロディーへのコードの付け方は重要です。

でも、こんな事を書くのは気がひけますけど……。

メロディーへのコードの付け方に正解はありません

自分が良いと思ったら、それが正解です。

とはいえ、ある程度の目安はあります。

1つずつ説明しますね。

ステップ1:1音目をコードトーンにしてみる

まずは、メロディーの最初の音をコードトーンにしてみます。

たとえば、キー=Cメジャーで、↓のようなメロディーだったとします。
サンプルメロディー
(クリックで拡大)

最初の音がCから始まっています。

Cメジャーのダイアトニックコードの中で、コードトーンにCを含むのはC・F・Amの3つです。

そのため、C・F・Amの3つが候補になります。

ステップ2:コードトーンとノンコードトーンの割合

以前の記事でもご紹介しましたが、「メロディーのそれぞれの音がコードトーンか、ノンコードトーンか」の割合は大切です。

ジャンルや好みによりますが、「メロディーの6~8割がコードトーン」になるようなコードを選ぶと、バランスが良いです。

先ほどのメロディーとコードC・F・Amの関係を見てみます。

赤=コードトーン、黄色=ノンコードトーンです。

各コードとメロディーの関係
(クリックで拡大)

コードFだとノンコードトーンが多いので、候補はC・Amになります。

コードトーンとノンコードトーンの割合については、↓の記事でくわしく解説しています。

作曲の始め方 その15:簡単!メロディーの作り方2 コードトーンとノンコードトーン
この記事では「作曲の始め方 その15」として、メロディーをコードトーン・ノンコードトーンという視点で考える方法をご紹介しています。

ステップ3:メジャーコードかマイナーコードか

同じメロディーでも、コードがメジャーかマイナーかで聞こえ方が変わります。

そこの部分を明るく感じさせたいならメジャーコード、暗く感じさせたいならマイナーコードを選びましょう。

↓の音源は、前半がCメジャー、後半がAmです。

ステップ4:コードの機能

最初の頃はあまり気にする必要はありません。

ひと通りコードを付けたあと、「んん~……なんかしっくり来ないな」と思ったら、

  • 同じ機能を持つコードと入れ替えてみる(例:同じトニックであるIとVImを入れ替えてみる)
  • 違う機能を持つコードと入れ替えてみる(例:トニックのIとドミナントのV7を入れ替えてみる)
を試してみましょう。

ちなみに、パートの最後がIIImだとしっくり来ない場合が多いです。

IIImがしっくり来ない時は、他のコードと入れ替えてみましょう。

コードの機能については、以前の↓の記事で解説しています。

作曲の始め方 その7:簡単!コードの機能
この記事では「作曲の始め方 その7」として、コード進行の土台となる、各コードが持つ機能について解説しています。簡単なので、ぜひ参考にして身につけてくださいね。

補足1:テンションコードやsus4など

テンションコードやsus4などのコードも、最初のうちはあまり気にしなくてOKです。

ただし、V7とツーファイブ(IIm7⇒V7、IIm7-5⇒V7)だけは、7thコードにするのを習慣づけておいた方が、のちのち楽です。

慣れて来たらadd9やsus4なども取り入れて、複雑な響きやコード進行を楽しみましょう。

補足2:ノンダイアトニックコード

メロディーにスケール外の音が含まれている場合は、借用和音・一時転調・セカンダリードミナント等を検討することもできます。

↓の記事でくわしく解説しています。

作曲の始め方 その10:簡単!近親調と転調・借用和音
この記事では「作曲の始め方 その10」として、近親調と転調・借用和音について解説しています。転調・借用和音を身につけると、コード進行作りの幅が広がります。
作曲の始め方 その12:簡単!セカンダリードミナント
この記事では「作曲の始め方 その12」として、セカンダリードミナントの解説をしています。簡単にコード進行のバリエーションを増やせるので、ぜひ参考にして身につけてくださいね。

補足3:どうしてもしっくり来ない場合は?

どのコードを付けてもしっくり来ない場合は、「ここにはこのコードを使う!」と決めたうえで、コードに合わせてメロディーを変更しましょう。

次の記事では、打ち込みの際に重要な「ベロシティ」について解説しますね。

作曲の始め方 その20:簡単!ベロシティについて
この記事では「作曲の始め方 その20」として、音楽を打ち込む際に大切な「ベロシティ」について解説しています。

この記事のまとめ

先に作ったメロディーにコードを付ける際は、下記のことを意識しながら試行錯誤しましょう。

  • メロディーの1音目がコードトーンになるようにする
  • コードトーンとノンコードトーンの割合
  • メジャーコードかマイナーコードか
  • コードの機能
  • (テンションコードやsus4などは、慣れてからでOK)
  • (V7とツーファイブは7thコードにする)
  • (メロディーにスケール外の音があるときは、ノンダイアトニックコードも検討できる)
  • (どうしてもしっくり来るコードがない場合は、メロディーを変更する)

次の記事では、打ち込みの際に重要な「ベロシティ」について解説しますね。

作曲の始め方 その20:簡単!ベロシティについて
この記事では「作曲の始め方 その20」として、音楽を打ち込む際に大切な「ベロシティ」について解説しています。
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